2019年香港ジュエリー & ジェムフェア
香港ジュエリー & ジェムフェア
会期 : 2019年6月20日(木)~23日(日)
会場 : 香港コンベンション & エキシビションセンター
ブース : 1A202

 2019年6月20日から23日の4日間の日程で、Hong Kong Convention & Exhibition Centreにおいて開催されましたHONG KONG JEWELLERY & GEM FAIR JUNEに出展して参りました。
 米中の貿易摩擦の影響が世界的な景気減速に拍車をかけています。世界経済の変調を警戒した金融市場の同様は収まらず、ここ1月で世界の株式全体の価値は400兆円減ってしまいました。米中貿易摩擦など外部要因に振り回される展開が続き、世界の株価は下落しています。そしてその中心の米中ともに景況感が悪化してきており、政治リスクにより今後さらなる景気減速となりうる状況となってきています。

 景気減速の要因は他にもあり、ITサイクルの悪化による半導体の売り上げの減速や供給過剰となった原油価格の下落、円以外の通貨に対するドル高の進行があります。ヨーロッパに目を向けてもイギリスのブレグジット問題や、ドイツやフランスにおける政治不安でEUにおける中心の国々が非常に不安定な状態になっており景気の減速の要因となっています。

 米中貿易摩擦が深刻化し、各国の保護主義意識が広がりをみせ、中国の景気が減速し、アメリカの政治が混乱してきている事で各国の企業は大きく影響を受けています。多くの国で外需が低迷し、生産や輸出が落ち込み、多くの国の企業の収益環境が急速に悪化しており、多くの国の景気に下押し圧力がかかり始めています。日本においても景気動向指数は下方修正され、判断基準は悪化していると発表され6年振りのこととなりました。米中貿易摩擦の長期化懸念が漂い、世界の投資マネーが景気後退に備え始め、投資マネーが安全を求め、先進国の国債や円に流れています。円高が進めば日本の輸出企業の業績が落ち込み、さらなる景気の減速を招くことになってしまいます。

 また、テクノロジーの進化で世界の産業は激変しています。スマートフォンの普及に加え、AIやロボットなどのデジタルテクノロジーにより、アナログ技術を前提に成り立っていた既存のビジネススタイルを一気に駆逐してしまうデジタル・ディスラプションが各産業に起こり始めています。我々の業界においてもフリマアプリの拡大により事業環境の変化が起こり倒産する企業が目立ち始めています。フリマアプリ等のC to Cの拡大は今後も勢いを増し、ネットに市場が更にシフトしていくことが予想されます。現在政治、経済の両面で世界は混沌としています。

 今回ジュエリーショーが開催される香港においても、刑事事件の容疑者を中国本土に引き渡せるようにする「 逃亡犯条例 」改正案の審議強行に対する100万人、200万人の大規模なデモが起こりました。改正案が通れば、中国側が問題視する人物らが引き渡し対象となり、香港において言論の自由がなくなります。本来、一国二制度で守られているはずの香港が中国式の法治、統治システムへシフトされ民主主義が崩壊するという不安から大規模なデモが起こりました。この事は地元香港の経済にも影響を与えそうです。香港は中国本土とは違う関税地域であり、規制の少なさ故に世界から人やマネーが集まっていますが、今後中国式法治、統治システムへシフトして行けば香港から人やマネーが流出し、香港の経済、国の形が変わってしまうやもしれません。

 今回のジュエリーショーは世界的に不安要素の多い中開催されました。開催初日より世界の現状の影響を受け、来場者は例年よりもかなり少なかった様に思われました。中国からのバイヤーの数もかなり少なく、購買意欲も少ない印象を受けました。地元の香港の方々もデモの影響で雰囲気が良くないせいか購買意欲が少なかった様に思われました。今回来場された方々も余程今までにないモノやお値打ちでない限り購入される事はなく、今後の状況を警戒しながら仕入れをされていました。世界の政治や経済が我々の業界にも影響を与え、来場者の方々、出展企業共に厳しいジュエリーショーとなったのではないでしょうか。

 アメリカは24日にイランに対する追加経済制裁を発表しており、今後ますます世界は混沌として行くものと思われます。我々の業界にどの様に影響するのか注視しておく必要があるでしょう。厳しい現状の中にも関わらず今回お越し頂きました皆様、本当に有難うございました。心より御礼申し上げます。今後皆様と共に厳しい状況を乗り越えて行く事が出来れば幸いです。

年間スケジュール :
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