2019年国際宝飾展(秋のIJT)
国際宝飾展(秋のIJT)
会期 : 2019年10月23日(水)~25日(金)
会場 : パシフィコ横浜
ブース : 18-1

 2019年10月23日から25日の3日間の日程で、パシフィコ横浜において開催されました 第7回 国際宝飾展 秋 ( 秋のIJT )に出展して参りました。
脱中国、脱香港の流れが広まりつつあります。米中貿易摩擦が長期化し両国の経済活動が分断され、中国の景気の減速の可能性を考え、中国との事業継続に悲観的な各国企業が出てきています。低賃金で豊富な労働力により世界の工場となった中国は、現在人件費が上昇し、米中貿易の分断に直面し、多くの国の企業が生産供給地としての使命は終えたと考え生産拠点を東南アジアやアフリカにシフトしており、中国の工場はハイテク産業を中心とする産業高度化を迫られています。

 また中国では政治と経済のねじれが進み、アメリカとの対立や香港の激しい抗議活動を生んでいます。経済は市場原理を取り入れ、資本主義の利点を取り入れたい方向性ですが、政治は真逆です。憲法改正で国家主席の任期をなくし、国家主席と共産党に権力を集中させ中国の特色ある社会主義の道を堅持すると共産党の一党支配を示唆しています。中国の政治リスクも世界の脱中国の一つの要因となっています。

 香港においても4日中国本土指導の下、「 緊急状況規制条例 」の発動を決め、過激なデモを徹底して抑え込む姿勢を鮮明にしました。緊急条例により覆面禁止規制が設定され、集会やデモで顔を覆った場合、最高で禁錮1年と罰金2万5000香港ドル( 約34万円 )が科される事になりました。この事により市民の怒りが爆発し、香港では市民と警察の衝突が激化しています。市民に向けた実弾の発砲など事態はエスカレートしています。

 この大規模デモは香港経済に深刻な打撃となってきています。香港のデモは当初は道路を行進するだけの平和的なものでしたが、政府施設の破壊やデモを批判した企業の店舗の破壊、中国寄りとみなす企業への攻撃を強めています。香港鉄路( MTR 地下鉄 )や銀行なども攻撃され、鉄道の運行停止、複数の銀行が店舗の破壊や交通の断絶を理由に営業停止、大型商業施設やスーパーマーケットの臨時閉店も相次ぎ国民の経済活動に打撃を与えています。

この混乱により中国本土からの観光客は激減し、小売の売上も激減、また、香港のハブ機能を生かした国際的な大型イベントの中止も相次ぎ、海外から来る人の数も激減し、消費も激減しています。現在の政治、経済の不安定を受け、外資系金融機関の間でアジアの中核拠点として脱香港の動きが徐々に広がりつつあります。金融以外の産業の外資系企業も徐々に脱香港の動きを見せており、過激なデモの長期化で香港の国のあり方を根底から変えてしまいかねない状況となっています。

 我々の業界も中国本土や香港に大きく依存しており、今後の動向次第で業界が大きく変わるやもしれません。中国は経済が減速しているとは言え、巨大な人口があり、市場ポテンシャルは高く、潜在需要は計り知れない海外戦略になくてはならない国です。ただ今回の香港の様に、法で全てが変わってしまう政治リスクを想定しておかないといけなく、今後の舵取りは更に難しくなっていくのでしょう。

 中国の経済成長率は低下し、この煽りを受けこれまで中国に依存していた国々の経済成長率も軒並み低下しています。日本もその例外ではありません。更に日本においては10月1日より消費税が10%に増税となり軽減税率があるもののムードは悪くなり、また昨年に引き続き大型台風による水害などで関東地方を中心に甚大な被害を及ぼし日本国民の生活に大きな影響を与えています。これらの要因により日本経済は今後更に減速する事が予想されています。

 この様な現状の中開催された今回のジュエリーショーは、例年よりも来場者が多い印象を受けました。香港でデモが引き続き中国本土のバイヤーが香港に行きにくくなっている事により、中国からのバイヤーの数が多くなっていた様に思われました。香港でのジュエリーショーに行く代わりに今回の日本での開催のショーにお越しになられた方が多かった様です。中国人バイヤーにより少し賑わいを取り戻したジュエリーショーであった様に思われました。

 しかし、大型台風や消費税増税の影響により日本のムードはかなり悪くなっている様で、日本人の方の来場者数が激減していた様に思われました。今年の台風は関東圏に甚大な被害を及ぼし、今回のジュエリーショーは横浜での開催という事もあり来場者が少なかった様です。会期三日目にも関東を中心に大雨となり大きな影響を及ぼした事から、例年三日目の最終日には来場者は多いのですが、かなり来場者の少ないジュエリーショーとなりました。

 今回で日本での開催のジュエリーショーは最後となりました。最近では様々な要因がジュエリーショーに影響を及ぼし、ムードを悪くしています。台風19号およびこの度の災害級の大雨により被害を受けられた被災地の方々に心よりお見舞い申し上げます。今年は一年を通して厳しい状況であった様に思われました。またいずれ回復する事を信じ、今後に向き合いたいと考えます。今年も1年間皆様のご愛顧を賜り誠に有難うございました。次回は来年1月に日本で開催のジュエリーショーがございます。また次回のジュエリーショーにおきまして皆様とお会い出来ましたら幸いです。

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